県立新サッカースタジアムの整備によって、鹿嶋市のスポーツ環境が大きく変わろうとしています。
新スタジアムは2033年夏の開業を目標としており、建設予定地となっている卜伝の郷運動公園は2030年頃を目安に閉鎖される見込みです。
そこで鹿嶋市では、今後の「スポーツ施設再整備方針」に市民の声を反映させるためアンケートを実施。その結果が公表されました。
回答はなんと2,520件。市内在住者が72%を占めています。
今回は、その中から特に気になった数字を紹介します。
スポーツ施設、「満足」は56%
市内のスポーツ施設を利用している人は950人、全回答者の38%でした。
利用者に満足度を聞くと、
「とても満足」13%
「満足」43%
で、合わせて56%。
一方、「やや不満」14%、「不満」7%で、約5人に1人が何らかの不満を感じています。
では、何が不満なのか。
満足していない人に理由を聞くと、
施設数が少ない 50%
設備(照明・空調・トイレ等)が不十分 42%
施設が古い 36%
使いたい時間に使えない 31%
となっています。
施設を新しく造ることだけではなく、今ある施設の老朽化や設備、利用方法をどう改善するかも大きな課題であることが分かります。
「卜伝の郷がなくなった後をどうするのか」
私が今回、特に注目したのはここです。
「改善してほしい施設」では、卜伝の郷運動公園が293件。スポーツセンターのメイン・サブアリーナ264件、学校体育施設(屋内)253件、スポーツセンターのトレーニング室249件など、多くの具体的な要望が寄せられています。
そして「改善してほしい理由」で最も多かったのが、「既存施設が老朽化している」45%でした。
卜伝の郷運動公園は、サッカーなどの競技だけに使われている場所ではありません。
日常的な運動や散歩など、市民の健康づくりの場としても利用されています。
それだけに、2030年頃に閉鎖するのであれば、「新スタジアムができるから卜伝がなくなる」で終わらせるわけにはいきません。
卜伝の郷の「代替施設を」の声が73件
自由記述を見ると、市民が何を求めているのかが、さらに具体的に見えてきます。
その他の意見・要望503件を分類すると、
施設の新設・拡充 177件
施設の改修・修繕 116件
施設の維持・代替 76件
施設の運営改善 67件
まちづくりに関する意見 65件
となりました。
中でも、卜伝の郷運動公園の代替地を求める声は73件に上っています。
「子どもたちの日々の練習に欠かせない」「大会や練習をしている人が困る」「散歩する人も多い」「ラグビーができるグラウンドがほかにない」など、単に一つの運動施設を移せば済む話ではないことが、市民の声からも伝わってきます。
プール、公園、屋内施設を求める声も
「新たに追加してほしい施設」の自由記述では、プール・水泳が171件で最多でした。
続いて、公園90件、サッカー・フットサル81件、ウォーキング・ジョギング等57件、テニス49件、温浴・サウナ等45件などとなっています。
また、子どもが安心して遊べる屋内施設を求める声もあります。
これは「競技スポーツのための施設をどうするか」だけではなく、子どもから高齢者まで、普段から気軽に体を動かせる場所を鹿嶋市にどう配置していくかという問題でもあると思います。
新スタジアムと一緒に、鹿嶋市全体のスポーツ環境を考える
県立新サッカースタジアムは非常に大きなプロジェクトです。
しかし、市民にとってより身近なのは、
「卜伝の郷がなくなったら、子どもたちはどこで練習するの?」
「普段の散歩や運動はどこでするの?」
「古くなったスポーツ施設はどうなるの?」
という問題ではないでしょうか。
2030年頃と聞くと、まだ先のように感じますが、施設の場所を決め、計画をつくり、予算を確保して整備することを考えれば、決して時間に余裕があるとは言えません。
今回、2,520人もの方から寄せられた声を「アンケートを実施しました」で終わらせず、実際のスポーツ施設再整備方針にどう反映するのか。
新スタジアムの整備とともに、卜伝の郷の代替施設、既存施設の改修、子どもや高齢者も利用できる環境など、これからの鹿嶋市に必要なスポーツ環境をどうつくるのか、私も議会の中でしっかり確認していきたいと思います。
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