歴史資料館と、コロナ対策・雇用対策、どちらが大事なのか?

先日、一般質問に登壇しました。

内容としては、コロナ対策や日本製鉄の鹿島事業所の事業縮小が検討されている中、歴史資料館を作ったり、それに関連する駐車場の整備とその借地料を支払うのは、やめるべきだ。延期するべきだ。という内容を主張しました。

 

週明けに、私を含めた議員有志の会の議員の一般質問については、YouTubeにアップロードしていきます。

 

さて、私の一般質問は3月4日で、翌5日に日本製鉄の中長期計画が発表され、鹿島製鉄所の2基ある高炉の一つが4年後までに休止されることが発表されました。

 

4日時点では今回の発表がされるとは知りませんでしたが、質問に関連すると思い、先に閉鎖が決まっていた、日本製鉄の呉製鉄所の対応について、呉市はどのようなことをしているのか、調べていました。

 

呉市では、閉鎖の発表を受け、まさにオール広島という体制をとって、地域経済を守るための対策チームを設置し、その取り組みを市民の方々にも公開しています。

 

知事、市長は日本製鉄側に財政支援策を打診していたとのことです。しかしながら、新聞各紙の報道を見ると、日本製鉄所全体では、経営改革・効率化・合理化をはかるために、数兆円規模の設備改修や脱炭素のための新たな工場整備と研究開発をすることも発表しています。

 

100億という金額は確かに大きな金額ですが、これから投資しなければいけない金額である数兆円から見ると、経営に大きな影響を与える数字ではありません。

 

ですから、国会議員や閣僚にお願いしに行っても、決定が覆ることは、無いという前提で、速やかに今後の地域対策を練らなければいけないのです。

 

実際に呉市では、残された中小企業を支援するために、業態変更、新規事業取組に対する補助として、一社あたり最大、1000万円もの支援をしています。これに合わせて、広島県は一社当たり最大1億円の支援をすることもすでに発表しています。

 

ちなみに呉市は人口約21万人で市の財政規模の目安となる一般会計予算は、約1000億円です。

鹿嶋市は人口約67千人、一般会計予算は約220億~230億円です。

また財政調整基金という市の貯金は、呉市は約60億弱ありますが、鹿嶋市は16億円前後しかありません。

 

鹿嶋市も現市長が就任した当初は26億円くらいあったのですが、子宝手当などの市長政策などを実施し、みるみるうちに、貯金(財政調整基金)が減ってしまい、これ以上減らすと危険という水準まで下がってしまいました。

 


先ほど紹介したように、呉市は鹿嶋市よりも規模の大きい自治体で、貯金を取り崩しながら、日本製鉄に関連する中小企業の支援のために、ある程度のお金を出すことができますが、鹿嶋市は、このような緊急時のために残しておかなければならない、財政調整基金を減らしてしまっているため、充分な支援ができないことが、すでに分かっています。

 

今回の日本製鉄の発表の中には、和歌山工場のことも含まれていました。高炉の休止を1年前倒しするというものです。鹿嶋市については、2024年度(2025年3月)までに、とか、メドに休止すると報道されていますので、和歌山同様に休止が早まることも視野に入れておかなければいけません。

 

鹿嶋市が今やらなければいけないことは、雇用の不安を解消すること、地場産業を守ることです。

そのためには、やはり、お金(予算)が必要です。

 

こんな状況になりながら、困っている市民のためにではなく、歴史資料館と、わざわざ新築する子育て支援センターに16億円も使い、さらには維持費が毎年毎年1億円近くかかってくるでしょう。

 

関鉄跡地の駐車場についても、付随する道路整備も含めて2億円かかります。

 

そんな状況においても、歴史資料館を何が何でも作りますという、鹿嶋市長と執行部。そして、それに賛同する、自らを与党と名乗っている市長派議員である、会派:未来かしまの議員たちには、鹿嶋市の今の現状を、見つめなおしてもらいたい。

 

このままでは、働く場所を求めて、大勢の若い世代が、鹿嶋を出て行ってしまいます。

 

もう一度、言います。

 

ハコモノを作るお金が有るならば、地域の雇用を守るために、お金を使うべきです。

市長と議員には、熟考を強く求める。

コメント

  1. 市民 より:

    緊急事態拠点として素早く行動しないと
    鹿嶋市は過疎化してしまうと思います。
    歴史館は取り敢えず後回しにして下さい!!

  2. 佐藤信成 より:

    >>1
    コメントありがとうございます。
    先行きが不透明になるので、日本製鉄本体、関連会社さんたちも、新規採用を控えるでしょうから、若者の雇用の受け皿が無くなり、市外流出が加速してしまうことを懸念しています。

  3. 鹿嶋市に住んで5年 より:

    本当に残念でなりません。
    こちらで仕事を見つけて移住してきたのですが、高炉の休止はおそらく大きく影響を受けると思います。
    故郷はもう住めない所なので、ここが永住の地と思って来たんですけどね。

  4. 佐藤信成 より:

    >>3
    コメントありがとうございます。
    これは、本当に深刻ながら事態です。
    現在のところ、早期退職は募らない等の報道もされていますが、配置転換、転勤などに対応できない方々の退職者は出ることは、明確です。
    いま鹿嶋市がやらなければいけないことは、鹿嶋市民の将来にわたる不安を払拭することです。
    現市長と、市長派会派の未来かしま所属の議員は、一般質問等で「歴史資料館は必要だ」というヤリトリをしていました。市長を喜ばせるためでしょう。
    コロナ、高炉休止、ゴミ焼却場建設費の負担問題。
    鹿嶋市の三重苦です。
    このままいくと、日鉄関係者だけでなく、飲食店、小売店など地域に根ざした産業も若者人口の減少で、2割前後が廃業に追い込まれるかもしれません。

  5. 市民(佐藤が名前を編集しました) より:

    河津さんのブログも拝見しましたが、「子育て支援センター」の新設は全くもって理解ができないですね。
    何のために必要のない建物を作り、使う必要のない大金を使うのか。
    裏でどんな企みが動いているのか。
    この先、鹿嶋で育っていく子供達がどれだけ鹿嶋にとどまれるか、それを考えてほしいです。
    雇用減少になれば、必然的に人口の減少にもなるでしょうし、それを止めるための対策を考えなければならない状況に、無駄に大金を捨てるようなマネは止めていただきたい。
    市民が納得できる理由があるなら、それを市民を前にして話してもらいたい。
    もちろん、説明会などはあるんですよね?

  6. 佐藤信成 より:

    >>5
    コメントありがとうございます。
    議論しないで、場所だけ決めてきて、既存施設で使えるところは無いか、比較検討すらしていません。
    市民の意見を聴いてから場所を決めようと言っているだけなのに、聞くことすらしない。
    そして、市長がやることには、何でも賛成し、私たちが市民の声を聴こうというと、そういう意見は断固として否決する。
    何のために議員をやっているのか、不思議です。
    説明会については、場所が決まったら、行うとは思います。
    また市にとって都合の良い人だけを集めて、「計画通りの場所で新設が良い」という意見だけを集めて、市民の声を聴いたふりをする可能性もあります。

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