その効果をどう測る?
令和7年度決算を審査した都市経済分科会では、 鹿島灘はまぐりを活用した水産振興についても質疑を行いました。
はまぐり祭りには、多くの市内外の方が訪れます。 鹿嶋を代表する水産資源を知ってもらう貴重な機会です。
一方で、市からは 300万円の負担金 が支出されています。
そこで今回は、 「なぜ鹿嶋市の負担が大きいのか」 「祭りでどのくらいのハマグリを使っているのか」 「その後の消費や再訪につながっているのか」 という点を確認しました。
鹿嶋市の負担は300万円
まず確認したのは、 はまぐり事業に対する自治体ごとの負担額です。
市の答弁
負担割合は、 漁協の組合員数を基準として設定されています。
単純に3市で均等に負担しているわけではなく、 漁協組合員数をもとに負担額が決められているとの説明でした。
はまぐり祭りには約1万5,000人
市の答弁
はまぐり祭りには 約1万5,000人 が来場しており、 市外・県外からの来場者にも好評を得ています。
市としては、 一定のPR・宣伝効果があると認識しています。
鹿島灘はまぐりを実際に見て、 食べて、そのおいしさを知ってもらう。 その意味では、 イベントには大きなPR効果があります。
一方で、 イベントに来た人が、 その後も鹿島灘はまぐりを購入しているのか。
ここまで確認できれば、 より具体的な事業効果が見えてきます。
祭りで使うハマグリは約8.5トン
はまぐり祭りでは、 実際にどのくらいのハマグリを扱っているのでしょうか。
市の答弁
はまぐり祭りで取り扱うハマグリは、 全体で約8.5トンです。
かなり大きな量の鹿島灘はまぐりが、 この一つのイベントで扱われていることが分かります。
ふるさと納税では約360kg
一方、 ふるさと納税の返礼品として扱われている 鹿島灘はまぐりは、 約360kg とのことでした。
祭りで扱う約8.5トンと比べると、 規模には大きな差があります。
祭りには一度に多くの人が集まり、 鹿島灘はまぐりを知ってもらうことができます。
しかし、 地域ブランドとしてさらに育てていくためには、 イベントが終わった後にも購入してもらえる仕組み が重要です。
ふるさと納税、市内店舗、通販、贈答品などへ どうつなげるかが、 次の課題になると思います。
「身の厚み」「風味」をブランドに
市の答弁
はまぐり祭りは、 鹿島灘はまぐりの 「身の厚み」や「風味」といったブランドの魅力に 触れていただく貴重な機会と捉えています。
イベント終了後も、 日常的な購買や地域への再訪につながるような 仕組みづくりを進めていきます。
「鹿島灘はまぐり」という名前を知ってもらうだけでなく、 食べた人がもう一度買いたいと思うブランド にしていくことが重要です。
300万円の効果をどう確認する?
今回の質疑で、 もう一つ重要だったのが 成果指標、いわゆるKPI です。
市の答弁
これまでの来場者数だけではなく、 今後は リピート率やイベント後の消費行動 などを測る成果指標(KPI)を設定し、 事業効果をしっかり検証していきます。
イベント事業では、 どうしても来場者数が最も分かりやすい成果になります。
しかし、 水産振興や地域ブランドづくりが目的なら、 来場者数だけでは十分ではありません。
その後、買ってくれたのか。
また鹿嶋へ来てくれたのか。
ふるさと納税につながったのか。
ここまで追えるようになれば、 300万円の負担金がどのような効果を生んだのか、 より分かりやすくなります。
「安く売る祭り」から「ファンを増やす祭り」へ
はまぐり祭りは、 鹿島灘はまぐりを多くの人に知ってもらえる 大切なイベントです。
だからこそ、 「安くハマグリを買えるイベント」だけで終わらせるのではなく、 次につながる流れを作ることも大切です。
という流れを作ることができれば、 地域経済への効果もさらに大きくなります。
今回の決算審査では、 はまぐり祭りに約1万5,000人が訪れ、 約8.5トンのハマグリを扱っていることが確認できました。
また、市からは300万円の負担金が支出されています。
鹿島灘はまぐりは、 鹿嶋市が全国に発信できる大切な地域資源です。
だからこそ、 イベント当日のにぎわいだけでなく、 「その後の購入」と「また鹿嶋に来てもらうこと」 までつなげていくことが重要だと思います。
市からも、 今後はリピート率やイベント後の消費行動などを KPIとして測っていく考えが示されました。
はまぐり祭りをきっかけに、 鹿島灘はまぐりのファンを増やし、 地域の漁業や商業にも効果が広がっていくのか。
今後もその成果を確認していきたいと思います。
※令和7年度決算審査・都市経済分科会での質疑及び答弁をもとに、 読みやすいよう要約・整理しています。

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