議員としての矜持(きょうじ)~議案に反対した理由~

議員としての矜持(きょうじ)

 

矜持とは、その道を歩んできた者としての確固たる信念に立脚し、自己の尊厳に密接に関わる態度や有様を現す言葉。

 

 

今回の臨時議会では、これまで鹿嶋市議会(鹿島町議会・大野村議会含む)が何十年も積み上げてきた、議会のルールを壊す出来事がありました。

 

 

結論を話しますと、市長派グループが、「議員報酬を3ヶ月間10%削減する議案」を提出。

 

私たち(議員有志8人)は、この議案に反対することと致しました。


 

私たち8人が反対しても、議案が可決することは分かっています。

私たち8人が反対することで、市長派グループが
「あいつら8人は、自分たちの報酬が惜しくて、市民のための議案に反対してるんですよ!」
と折込チラシを入れることも予想できています。


 
それによって、私たち8人が市民の方から
「普段、恰好いいこと言ってても自分たちのお金が大事なんだね。がっかりだよ」
と言われることも分かっています。

 

議案の採決の結果が変わらなくても、市民の方々から、非難・軽蔑・中傷されようとも、私たち議員には守らなければいけない最低限のルールがあります。

 

私たち、議員有志8人は、一時的な市民からの非難・軽蔑・中傷よりも、これまでの鹿嶋市議会の伝統・ルールを作ってきた、市議会の先輩方が築き守ってきたモノを優先することとしました。

 

これが私たち、議員有志8人の
『議員としての矜持(きょうじ)』です。

 

 

議員の身分や報酬に関わることに関しては、これまでも全員で話し合い、各協議会を経て決めるものとされてきました。

 

そのルールにのっとり、有志8人が、市長派議員に報酬や議会費削減のための協議の呼びかけをしました。

 

1.会派代表者会議(5月15日)

何らかの報酬削減について各会派も了承。しかし、先例から議員全員で協議することが望ましいので、全員協議会を開催することで全会派の意思統一をする。

 

※全員協議会とは、全議員で意思統一し、本会議場で混乱を起こさないために事前に全員でじっくり協議をする会議です。

2.全員協議会1回目(5月21日)

全員そろった中で、協議を進める。各議員がいくつかの案を出し、おおむね3つの削減案が示される。

 ①視察研修費の削減(380万)
 ②議員報酬の3か月10%削減(200万)
 ③費用弁償の削減(約400万円。

※費用弁償とは会議に出席すると貰える日当。1日2600円)

3つの中で、①の視察研修費の削減については全議員が削減することに合意。
追加で②にするか③にするかは継続審議。

 

3.全員協議会2回目(5月26日午前)

③の費用弁償の削減について全員が合意。
②については、各議員から6月議会もすぐにあるから、そこで再度協議しようと提案され、未来かしま代表の議員も「6月議会があるんだから、そこでやっていこう」と同意。議長からも「議員報酬は据え置きにする。6月議会でやっていくということで」と発言し、全議員に確認すると、全員が異議なしと発言し、協議終了。

 


※議会運営委員会とは、本会議をスムーズに進めるための協議や、審議する議案の内容に不備が無いか等を確認するための会議です。

4.議会運営委員会(5月26日午後)

会派代表者会議の協議~全員協議会の2回目までの3回の協議を通じてまとめた内容を、議案として提出することを確認し、全会一致で議決。

視察費用削減と費用弁償削減の議案を、29日の臨時議会に提出へ。

 

 

と、議案を提出するにあたっては、4回も会議を開催し、丁寧に慎重に議論を進めて、全員の合意を得ながら進めてきました。

 

それが。。。。

29日の臨時議会に、市長派の議員が突然、議員報酬削減の議案を提出してきました。

「市民が困っているんだから、今すぐに議員報酬を削減するのだ」という理由です。

議案書まで作成済みです。

 

市民が困っていることは、誰だってわかっています。議員報酬を削減していくことに反対している議員は誰もいません。有志8人の田口議員は65歳以上の議員は30%削減も提案し、さらに自らの身を切る提案までしています。第二波の脅威もあるのだから10%で足りるのか?という意見も出しています。

 

議員全員で協議を進め、
お互いの意見を尊重しながら全会一致で進めてきた、
全議員の努力を無にする行為。

また、これまで鹿嶋市議会が積み上げてきた、

『市民のために議論を尽くす議会』

としての品位と権威を著しく損なう行為が、今回の、突然の議案提出です。

 

こんな事例が許されてしまえば、議会の中の委員会や協議の場は必要ありません。
本会議の前に、いくら全員で同意したとしても、市長派議員の横暴で何でも、ひっくり返ってしまいます。今回の行為は、上記の会議の意味・権威を失墜させる行為なのです。

国会でも、野党の議員が大臣に質問をしている場面が放送されています。
これが委員会審議です。

そこで説明と議論を尽くして、衆(参)議院本会議場にて、最後の議決をする。
これが日本の議会制民主主義のルールです。

 

その議会のルールを破壊してしまったのが、今回の市長派の突然の議案提出です。

 

 

それゆえ、私たち議員有志8人の議員は、
・議会のルール(地方自治法・議会規則)を守るために、
・反対しても議案は可決されるとわかっていても、
・市民の皆様から「8人は議員報酬を削るのが嫌なんだ」と誹謗中傷を受けたとしても、

『議員としての矜持』(きょうじ:とは、その道を歩んできた者としての確固たる信念に立脚し、自己の尊厳に密接に関わる態度や有様を現す言葉)』を守るため、鹿嶋市議会に汚点を残さないために、今回の議案に反対の意思表明を致しました。

これが私たち議員有志8人の、市民の皆様に対する責任ある態度であることを、ご理解いただければ嬉しく思います。

 

大変長い文章にお付き合い頂き、ありがとうございます。

コメント

  1. 市民 より:

    一市民としては報酬削減は求めていないんですよね。
    ちゃんと働いたのなら報酬を貰うのが当たり前だと思うんです。
    「私達 身を切って鹿嶋市民の為に頑張ってます」は良いけれど、それはお金の話じゃないんですよ。
    アピールにしか思えない。

  2. 佐藤信成 より:

    >>1 市民さん
    コメントありがとうございます。
    今回、市長も報酬削減をしました。
    理由として、自らの身を切って、子どもたちの給食費無料化をしていきたいとのことでした。
    結果6月~8月の給食費を無料化することにしましたが、その財源は4600万ほどです。
    市長や議員の報酬を、削ってもそのうちの1~2週間ほどにしかならないんですよね。
    だからと言って、報酬を、削ることに反対するわけでもありません。一定数の市民の方々がそれを望むのであれば、減額も喜んで受け入れます。
    そして、減額しつつ私たち有志八人はやるべきことは、やっていきます。
    今議会においては、歴史館建設に伴う地主さんの、移転補償費等の1億2千万円の事業費の執行停止を実現することができました。
    多数決では負けても、数で足りない分を市民の皆様の民意を背景に、コロナ対策にあたって参ります。

  3. 鹿嶋市民 より:

    前の方のコメント同様、別に議員さんや職員さんの減額なんて求めてないです。住民・会社は納めた税金を正しく使ってもらいたいだけだと思います。何が必要で何が不要か、何を先に何を後で、しっかり議論を重ねて「こうしましょう」と皆が納得できたものを実行してもらいたいです。
    無知ですみません、議会って普通に見に行けるんでしょうか?平日はほぼ勤務なので難しいかもしれませんが、時間があれば一度自分の目で耳で見て聞いてみたいです。どのように事前に議会の開催を知ることができますか?

  4. 佐藤信成 より:

    >>3 コメントありがとうございます。
    鹿嶋市民さんのように、建設的なご意見を頂けることは、ありがたく思います。
    おっしゃる通り、市議会は、市長や執行部が提案してくる税金の使い方についての議決(会社で言えば決済のハンコ)をする機関です。
    市民のために、政策の優先順位を考えるのが議会です。
    私たちは8人で、3月の新年度予算審議でも、4月臨時議会でも、歴史資料館などの不要不急の事業については後回しにして、まずはコロナ対策にお金を使おうと訴えてきましたが、8対11で2回とも否決されてしまいました。
    しかし、執行部は今回、歴史資料館の事業費の取り下げを申し出てきました。
    このように、多数決で負けても、正論を述べていれば、執行部の職員の中にも理解してくれている人はいるのだなと、安堵したところです。
    さて、議会の日程についてですが、鹿嶋市議会のホームページ内で公開されています。
    https://city.kashima.ibaraki.jp/site/19gikai/
    以前はGoogleカレンダーでも公開していたのですが、HPリニューアルに伴い消えてしまっているようなので、対応するよう申し入れ致します。
    また、私のブログやTwitterでも事前に公開するよう、努めてまいります。
    議会の傍聴は、誰でも可能です。
    今の時期は感染症予防対策をご自身でしたうえで、お越し頂くようお願いをしています。
    一般の方は、一般質問の傍聴に来られる方が多いのですが、委員会の傍聴も可能です。

  5. 鹿嶋市民 より:

    コメント失礼致します。
    市長が今更、自ら身を削って子供たちのために給食費を無料化にするという理由に、、、
    はぁぁぁぁぁ?!という気持ちです。
    今まで、議員有志の皆様が不安に思う保護者と子供たちのために寝る時間も削り何度も話し合いをし、児童手当ての上乗せ、マスクの配布、オンライン授業のためのタブレット配布を何度も市長に上げてきたことを市長は今まで無視して、6月から通常登校させるために給食費の無料化ですか?感染への不安、熱中症への心配を思う保護者に対して、給食費タダにするから学校に行かせなさい、交換条件ですとしか思えない発言、行動です。
    今更、自ら身を削ってという発言をするなら、全額の給食費を市長が払うべきですね。
    その前に議員有志の皆様が上げてきたことは、どこへいってしまったのでしょうか?
    自ら身を削って子供たちのためというなら、その前にオンライン授業のためのタブレット配布をして、早急にオンライン授業の準備をするでしょうね。

  6. 佐藤信成 より:

    >>5 鹿嶋市民さん
    コメントありがとうございます。
    鹿嶋市は市の独自支援策と言っていますが、実際には市の新たな財源を使っているわけではありません。
    今回発表された支援策の財源のほとんどは、国が全国の市町村に交付金として支給したお金を使っています。
    つまり、どこの市町村でも、普通に対応しているお金の範囲内のものです。
    また、約3170万円は市の一般財源から繰り入れたと説明していますが、それは本来であれば鹿嶋市民の福利厚生に使うはずのものが、コロナ禍で事業ができなくなり、コロナ対策に回したというもので、財源を見つけてきたということとは、違うと私は思っています。
    具体的には、花火大会の予算約700万、がん検診の予算約500万、中学生の海外交流事業約400万など、もともと市民のために使う予算が、コロナ対策に変わっただけです。
    市民から見れば、プラスマイナスゼロと言っていい、予算であったと考えています。

  7. 鹿嶋市民 より:

    長い文章なので途中までしか見てません。
    この文で思い出しました私のおやじの口ぐせを。俺は放任主義や、信じとる。

  8. 鹿嶋市民さん より:

    >>7 名前を編集いたしました
    温かい言葉ありがとうございます。
    人の目が届かない所でも、恥じない行動を肝に銘じます。
    鹿嶋市民さんの、お子様の姿を見れば、〇〇家に伝わる教育理念が良くわかります。

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